おはボイス【真古人編】

おはよう、今朝は気持ちのいい天気だよ。
朝餉（あさげ）は君の好きなものを用意するけど･･････何がいいかな？
今朝は時間もあるし、手の込んだものでも大丈夫だよ？
昨日、本家から届けられたサツマイモがあるから、芋御飯（いもごはん）とか芋粥（いもがゆ）なんかもできるけど。
えぇ!?　ちょっと、待って。

「朝っぱらからヘラヘラ笑って何が楽しいのさ？」

･･････って、僕に向かって、そんなことを言うのかい？
まったく口が悪いなぁ、君は。ははは。
僕だって、誰にでも世話を焼くわけじゃないんだよ？
きっ、君だから･･････朝、眠くても頑張れるというか･･････あの、その、この僕の気持ちがわからないかなぁ？
･･････わからないよねぇ、君は。
うん、いいんだ･･････そういうところが君らしくて好きだよ。
あー･･････、ほら、君は料理をするのが得意じゃないよね。
だから、僕が今のうちから餌づけをしておけば、将来的に有利かなって。
･･････いやっいや、今のは嘘だから･･････気にしないで欲しいんだけど･･････。

──間──

･･････その、寝たまま人と会話できる、君の特技はどうにかして欲しいんだけど･･････。
まぁ、そんなところも可愛いと思えるんだから･･････恋は盲目だよね。
はぁ･･････先は長そうだよ。

──ほらっ、もういい加減に起きないと遅刻してしまうよ？